Drunkdeer A75ultraをレビュー


    投稿日 :2025-02-01

Drunkdeerからレビュー用に頂いたA75ultraをレビューしていきます。
冒頭執筆時点ではよく見てませんが、キーキャップがなかなか面白そうで楽しみです。
先日投稿した遅延計測プログラムも使用しながら詳細に見ていきます。



製品詳細

A75ultraの主な特徴は以下の通り。


私がこのキーボードを開封したときにまず、ラメの入ったようなキラキラとしたキーキャップに目を惹かれました。
黒と青という闇系配色でとても格好良い。
黒モデルのみの展開で、スイッチはJade proかKOM POMの2つから選べます。
国内価格については、
かなりの頻度で行われるセールと、10ドルオフのクーポンコード【moyashi】を合わせて20000円(送料別)
この記事ではJade pro版のレビューをしていきます。

Drunkdeerはこれまで全モデルで性能が変わりませんでしたが、
ついに、第2世代ホールセンサーに進化させたり、
キースイッチをKS20互換に対応させたことで自動キャリブレーション機能をアピールしてきました。

外観

筐体の見た目はざらざらとした質感に見えますが、触ってみるとサラサラ。
素材自体はABSのようですが、安っぽさは感じません。
また、キーキャップはラメでキラキラとしており、所々にちょっとしたRGBの透過が見られます。

RGBをつけると、ボンヤリと覆われるような光り方。
他キーボードと明らかに違う、ネオン街に引き込まれそうな不思議な感じです。

キーキャップの側面の反射が明らかに異質に感じますが理由は分かりませんでした。
材質が特殊だったりするのでしょうか。

ケース自体、おそらく見た目以外の性能は変わりません。

背面にはA75proと同じように、紫のラインが入っています。
これもパッと見は金属ですが、おそらくケース同様ABS。

側面から見るとスタンドを立てない状態でも角度がついているように感じました。 実際に、リストレストを使用した方が打ちやすかったです。

キーキャップについて、特に厚くも薄くもない。
特に意味はないと思いますが、裏面の青の色が異なる部分もあったり。
マイナーチェンジではありますが、G75よりもフォントがやや太字になっており、
A75Proでは文字部分が透過していましたが、ultraでは非透過です。

底面にはいつも通り、特許取得済みの衝撃吸収スタンド

ボリュームノブも真っ黒で個人的にすごく好み。

プレートはおそらくアルミ素材

スタビライザーはG75から変わらず

付属品

付属品は以下の通り。

ケーブルは端子部分がゴツくて格好良いし、編み込み部分は赤青黄でキラキラとしていて
ケーブルすらもコンセプトに沿ってしまうこだわりよう。

打鍵音

打鍵感について、間違いなくトップレベル。
「布で言ったら絹」。

TTC KOMのような薄いカンカンとした音ではなく、やはり表現としてはコトコトが一番合っている気がします。
厚めにルブを塗ってあるような音で、それでいて打感には跳ね返り時にネチャっとした感覚はありません。
アルミプレートですが、フォームの影響か打鍵していて硬い印象を受けません。

プレートとpcb間にはフォームが入っており、
スイッチ下にはpeシートも見えます。

スタビライザーに関して、カチャカチャした感覚は一切なく、均等な音を鳴らしてくれます。
ただ本当に強いて言うならば、スタビライザーに若干のカサカサとした感覚があります。
これもいちゃもんレベルではありますし、自分でルブをしたらさらに良くなるかも、っていう風に捉えていただければと思います。

遅延計測

計測結果はこんな感じ。

キープッシュ時:AP0.1mm設定

キーリリース時:RP0.1mm設定

キーリリース時:RP0.01mm設定

APの入力遅延に関して
アクチュエーションポイントは最短で0.1mmですが、sayodevice k64h3の0.04mm設定と同等or勝ちと言えるでしょう。
RPの入力遅延に関して
RP0.1mmでは正直、他キーボードに埋もれてしまっている印象ですが、
RP0.01mm設定ではトップクラスに早く、安定した結果が出ていると言えるのではないでしょうか。

ドライバについて

webドライバにも対応しており、以下のような設定が行えます。

現在、A75ultraはベータ版webドライバで設定を行いますが、今までのバージョンよりも操作性が向上しています。

APは0.1mm~、RPは0.01mm~の設定が可能で、8kポーリングレートに対応。
FNキーのリマップにも対応しており、3つのレイヤーを設定できます。

動的にラピトリ感度を調整してくれるよう。
おそらく自動キャリブレーション機能の一種。

また、ファームウェアのアップデートはモデルの違いを意識せずに行え、
全モデル共通のインストーラをダウンロード→実行することで、自動で自分のモデルに合ったファームウェアがダウンロードされます。

他社のソフトウェアによくある手動キャリブレーションについて
現在のソフトウェアにはこの機能がないため、Drunkdeerの中の人に問い合わせたところ、
「それあった方がいいじゃん(笑)」って感じだったので、次回のアップデート時にリリースされると思います。

とはいえ、自動キャリブレーションはキーを押すたびに行ってくれるので、
キースイッチを1つKOM POMに変更しても、その必要性を感じることはありませんでした。





終わりに

Drunkdeerファン待望のGateron系スイッチへ対応した、A75ultraをレビューしました。
キーキャップやケースなどの見えるパーツ全てにおいて、妥協なくコンセプトに沿わせてきた面白いキーボード。
開けた瞬間の感動ももちろんありましたが、ライティングが不思議な反射の仕方をしていたのがとても印象的でした。

それでいて、優秀な性能であることが数値にも現れており、性能重視の方にもおすすめ。
今後のカラバリ展開やファームウェアアップデート、
さらにA75masterというultraと性能に違いはないものの、こちらもまた見た目がよいキーボードを予約開始するなど、
drunkdeerが非常に面白い展開を見せてきているなと思いました。


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