
Drunkdeer G75をレビュー
投稿日 :2024-06-24
今回は、kickstarterにて情報が出始めた時より、その珍しい配列から一部層をざわつかせていた、drunkdeer G75をレビューしていきます。
6/20現在、kickstarterにて予約販売中。
白と黒、紫の3色展開、価格は99ドル+送料~
※2025/1/13時点で、JIS配列が追加、JIS配列では水色、紫色が選択できます。
製品詳細
の主な特徴は以下の通り。
- コンパクト版75%配列
- AP0.2mm~、RP0.1mm~
- Rapid Trigger Plus
- 最短0.7msの低遅延
- セールやクーポン併用で1万円台で購入可能
- 自由に選べる配列、カラー
- webドライバ対応

従来の75%配列とはキー数を減らさずにコンパクトに。65%に近い横幅を実現。
Rapid Trigger Plusの機能は通常のラピッドトリガーに加え、
以下の2つの機能が追加されています。
- Last Win
- AとDを同時に押した時、後に押したキーのみが反応する、キルスイッチと呼ばれる機能。
- Release Dual Trigger
- Aキーを離した時にDが入力されるような、キーを離した時に任意のキーの判定を設定できる機能。

1つのキーの反応速度は最短0.7ms
複数キー同時押しの反応速度は1.1ms
配列はUS配列とJIS配列から選択でき、
カラーは前述の通り、
黒×赤
白×赤
紫×白
水色×白
の4色から選択できます。
外観
A75のような75%のキーをギュッと集めたような配列。
「ゲームをするので60%がいい!!でもF4や矢印キーなども使いたい!!」
といった欲張りな方におすすめしたいものになっています。
筆者はかつて
drevo gramrを使用していたので、この配列には懐かしさを感じます。

また、A75からの変更点として、ボリュームノブが排除され、
その部分にPrintScreanキー、Insertキーが追加されています。
ただしかし、一部層の方々にとっては、
「BackSpaceキー、Enterキーを押す時に右隣のキーを誤爆してしまう…」
といった慣れが必要なものに感じるかもしれません。
A75 | G75 | |
---|---|---|
横幅 | 33.5cm | 32.5cm |
縦幅 | 14.0cm | 13.2cm |
A75比で僅かながらに小型化されていました。
(ベゼルが太いせいか、意外と違いがないように感じました。)

高さは3㎜程低くなっているよう。
また、角度もG75では浅くなっているように感じます。
キーキャップ、ケース本体の色味はクリーム色のような白色。
ケース本体の白色部分はサラサラとしたプラスチック筐体。特段チープさもなければ高級感も感じられません。
赤と灰色の部分はゴムやシリコンのような質感。

内部のフォームの役割を果たしつつ、シリコンが外部にむき出しになってるのは珍しい。
底面には、drunkdeerのロゴと「UNLEASH YOUR POTENTIAL」の文字。
そして、drunkdeerオリジナルの衝撃吸収構造を採用した2段階調節可能なスタンド。

大きな違いではありませんが、A75よりもケーブル差込口がより左側に寄りました。


手前のA75ではF2の上辺り、G75ではF1とESCの間辺り

打鍵音
キーキャップは2重成型のPBT。厚さも十分。

またケース内部には固体シリコンジェル、シリコンダンパー、
従来のdrunkdeer製品とは違った内部PCBの固定方法などによって、
内部の振動によるノイズ等を抑制しているとのこと。
筆者はA75 Proを触って硬いプレートに対して打鍵感の違和感を感じていましたが、
(おそらく)同じプレートが使われたこのG75では、
静音性の面では格段に向上し、柔らかく心地よい打鍵感に感じました。
(具体的に、A75 Proのスペースバー等の長いキー押下時の僅かな震えのような物が、内部構造の見直しによって改善されたものと感じています。)
スタビライザーに関しても、holee modを行うつもりでいましたが、
カチャカチャ感や擦れ等を感じることはなく、箱出しの状態では今まで触れてきたキーボードでは一番優秀でした。

マイナーチェンジですが、今までは黒いスタビライザーを採用していましたものが、
今回のG75では白いスタビライザーが採用されています。
ドライバについて
webドライバにも対応しており、以下のような設定が行えます。
webドライバーは""こちら""
- Rapid Trigger Plus
- ラピッドトリガー詳細感度設定(0.1mm~)
- ライティング
- キーリマップ
- ファームウェアアップデート
webドライバより、
APは0.2~3.8mm
RPは0.1~4.0mmの調整が可能。
前述のRapid Trigger Plusの中のLast WinやRelease Dual Trigger機能もオンオフ設定ができます。

また、最近のファームウェアアップデートより、drunkdeerの全キーボードで
ライティングの種類が増え、ターボモード時のライティングも好みに設定できるようになりました。
このキーボードももちろん対応しています。
内部構造ついて&分解
従来のねじ止め方式を見直し、ネジとスナップフィット部品と呼ばれるツメによる固定方式を採用しています。

ネジは4つ角に1本ずつ、計4本のみ

分解後のケース内部はこんな感じ。
赤と灰色のシリコン部分がケースを覆ってその上からPCBを乗せる構造のようです。

中央の円柱では疑似バーガーマウントのような構造

4つ角のネジに加えて、中央にある2つの円柱状突起(画像1枚目)、
ケース内側の縁についている突起(画像2枚目)で固定されているようです。
また、従来のDrunkDeer製品では、
ケース内部でpcbとケースのボトム部分との間で空洞ができる構造になっていましたが、
このG75のケースは完全な平面になっており、
PCBとケースボトム部分(シリコン)が完全に接地するため、空洞が生まれない&均一な打鍵感を実現しています。
終わりに
結論から言うとStier。
個人的には、このキー数を確保しながらこのコンパクトさを実現するこの配列を
pcゲームを始めた数年前越しに使うことができてすごく嬉しいです。
ただ、この配列を実現するならば、ベゼルをもう少し細くして、コンパクトさに長けた75%キーボードにして欲しかったかなと思ったり。
最近のアップデートにより、筆者の環境でのdrunkdeer製品全般の誤動作は無くなっているため、
精度面、また遅延面では大きな違いを感じられませんでしたが、
何より内部構造の見直しが大きく、打鍵感、打鍵音などの質感がとても良く感じました。
また、Rapid Trigger Plusといった新たな機能も搭載され、
Last Winというキルスイッチのような機能に関しては、
Apex内での横移動のスムーズさに慣れが必要なレベルで違いがありました。
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