
RaeshaV1対応 ショートストローク化【Drunkdeer対応】
投稿日 :2024-01-18
今回は予算を1000円で、しっかりとしたものを目指した結果、
打鍵感、打鍵音、動作が思っていた何倍もいいものになり、
ゲームだけでなく、タイピングもこのキーボードで行いたくなるほどに気に入ったので、紹介していきます。
用意するもの
- スペーサー
- Raesha V1スイッチ
- キースイッチオープナー
1.スペーサー
まずは今回の主役、スペーサーです。
今回は、ヒロスギネット
にて、CB-2002PC
というものを購入し、使用しました。

送料がかかるため、1度に100個を購入しました。
スペーサーを選ぶ上で、以下のことを気をつけました。
- 内径2.1mm以上
- 外径4mm未満
- 長さは~3mm程度
- 【重要?】磁性を持たない材質
スペーサーをステム内側の棒に取り付けて使用するため、内径は、棒よりも大きい2.1mm以上。
スプリングの内側に収まるように、外径は4mm未満。
長さについて、2mmのものを使用するとストロークが実測2.5mm程度となり、デフォルトの実測3.5mmから1mm程度短くすることができました。
よりストロークを短くしたい方は、長いスペーサーを、よりストロークを長くしたい方は短いスペーサーをえらんでください。
また、磁気軸を使用するため、磁性をもつ材質のものは動作不良の原因になると考えて磁性をもたないものを選びました。
手順
ステムの内側の棒にスペーサーを取り付けてください。
こちらの説明でピンとこない方がほとんどだと思うので、もちろん画像付きで説明していきます。
①キースイッチを分解する。

キースイッチの分解についてはこちらの記事参照
②ステムを取り出す。

キースイッチの分解についてはこちらの記事参照
③ステムの棒部分にスペーサーを取り付ける。

右写真のようにステムの棒を囲むようにスペーサー、またその外側にスプリングが被る。
これによって、キー荷重を変えることなくショーストローク化することができます。
④キースイッチを組み立てる。終了。
なお、スタビライザー付きのキー(スペースキー、shiftキー等)についても、スタビライザーには何もせず、そのキースイッチにのみスペーサーを導入すれば問題なくショートストローク化できます。

スペーサーについて
今回使用したヒロスギネットで購入したCB‐2002PCというスペーサーですが、
型番の一の位と小数第一位(この場合は2)がスペーサーの長さを表しているので、
CB‐2001.5PCや、CB‐2002.5PCのスペーサーを購入することで、
それぞれ1.5mm、2.5mmといった、0.5mm単位の調節もできます。
実際に使ってみて
今回のカスタムを行って、
もちろんキーボードの動作に問題はなく、ストロークの長さが全キー均一になり、打鍵感、打鍵音も良い(劣化を最低限に抑えられている)ものだったため、
どの用途でも使用できるレベルになったと思います。
ゴムリング等を使用したショートストローク化と比較しても、磁気軸特有の繊細な操作を失わずに行える方法であると言えます。
また、自分はスプリングと同じ要領で、
容器に複数のスペーサーをまとめて入れ、ルブを塗って振ることで、スペーサーにルブをしてから使用しました。
ルブがないとコツコツとした硬い打鍵音になるのかなという印象。
そして、ロープロファイルが苦手だと感じていましたが、
今回のような高背で短ストロークのキーボードはとても自分にあっていると感じました。
実際のゲームプレイに影響するようなカスタムがたった1000円で、かつこのクオリティでできるならやらない理由はないし、安価であるために試しやすいと思いました。
もちろん気に入らなければスペーサーを取り外すだけで元のストロークに戻せるので、そういった点でもおすすめできます。
また、ストロークが短くなったことでタイピングミスが減った、というメリットも得られました。
従来のより重いスプリング等に交換するという方法以外にも、タイピングミスを減らせる方法を新しく創出できました。
終わりに
今回のショートストローク化では、繊細な操作に一切の支障をきたさず、操作感に一貫性があってかつ、打鍵感の劣化も最小限に抑えられていて、大成功だと思いました。 また、今回の方法は既に出回っていた方法でしたが、磁気軸で行う上で気をつけてるべき点等を合わせて書いてきました。将来、別の構造のスイッチが出回りだしたらショートストローク化するのも面白いかも。
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